Web予約 電話番号047-377-3636
予約はこちら 初診の方へ

吉丸女性ヘルスケアクリニック

MENU

ブログ

Blog

ピルについて

皆さん、ご無沙汰しております。

ブログの更新があいてしまい申し訳ございません。

寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?

 

開院後5ヶ月が経過し、おかげさまでご来院いただく患者さんも増えてきました。

一人でも多くの女性の健康をサポートできるようがんばりたいと思います。

 

当院にいらっしゃる患者さんの大半は、月経困難症や月経前症候群(PMS)、更年期障害の方々です。

前回は月経困難症についてお話しましたが、

今回は月経困難症やPMSの治療として使われる、ピルについてお話したいと思います。

 

一般的には「ピル」という言葉が浸透していますので、

あえてピルと言いましたが、

正確には避妊目的に飲む自費診療のものが「ピル(OC:経口避妊薬)」です。

月経痛の治療目的に、保険診療で処方するものは「LEP:低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬」と言います。

含まれている薬の種類や量に違いはあるものの、

同じ種類の薬ですので、言葉の違いだけだと思ってください。

ここではあえて、浸透している「ピル」で統一します。

 

さて、ピルと聞いてどのような印象をお持ちでしょうか?

少し前は「避妊のために飲むもの」という印象だったと思います。

そのためか、若い女の子にピルを勧めても「うちの娘にはまだ必要ありません」と

親御さんからストップがかかることもありました。

 

最近ではお母様の受け入れもスムーズになってきたように思います。

現在は月経の回数を3~4ヶ月に1回に減らすようなピルもあり、

お母様からは「うらやましい」という声も聞かれるようになりました。

 

ピルのメリットとしては、

①月経痛の改善

②月経前症候群の改善

③出血量の減少

④避妊効果

などがありますが、その他にもニキビの改善効果があるものや、

将来的な子宮体癌、卵巣癌、大腸癌のリスクを減らすという効果も認められています。

 

投与初期のマイナートラブル(頭痛、吐き気、不正出血など)や

血栓症の副作用などはありますが、

月経痛、PMSの症状がつらい方にはお勧めの治療です。

 

10代のころに月経痛が強い方は、

将来子宮内膜症を発症するリスクが高いとも言われています。

子宮内膜症は不妊症や卵巣癌の原因にもなりますので、

10代のころからピルで月経痛をコントロールしていくことをお勧めします。

 

ピルについては書きたいこともたくさんあるので、

また次回にしたいと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。