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皆さん、ご無沙汰しております。
ブログの更新があいてしまい申し訳ございません。
寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
開院後5ヶ月が経過し、おかげさまでご来院いただく患者さんも増えてきました。
一人でも多くの女性の健康をサポートできるようがんばりたいと思います。
当院にいらっしゃる患者さんの大半は、月経困難症や月経前症候群(PMS)、更年期障害の方々です。
前回は月経困難症についてお話しましたが、
今回は月経困難症やPMSの治療として使われる、ピルについてお話したいと思います。
一般的には「ピル」という言葉が浸透していますので、
あえてピルと言いましたが、
正確には避妊目的に飲む自費診療のものが「ピル(OC:経口避妊薬)」です。
月経痛の治療目的に、保険診療で処方するものは「LEP:低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬」と言います。
含まれている薬の種類や量に違いはあるものの、
同じ種類の薬ですので、言葉の違いだけだと思ってください。
ここではあえて、浸透している「ピル」で統一します。
さて、ピルと聞いてどのような印象をお持ちでしょうか?
少し前は「避妊のために飲むもの」という印象だったと思います。
そのためか、若い女の子にピルを勧めても「うちの娘にはまだ必要ありません」と
親御さんからストップがかかることもありました。
最近ではお母様の受け入れもスムーズになってきたように思います。
現在は月経の回数を3~4ヶ月に1回に減らすようなピルもあり、
お母様からは「うらやましい」という声も聞かれるようになりました。
ピルのメリットとしては、
①月経痛の改善
②月経前症候群の改善
③出血量の減少
④避妊効果
などがありますが、その他にもニキビの改善効果があるものや、
将来的な子宮体癌、卵巣癌、大腸癌のリスクを減らすという効果も認められています。
投与初期のマイナートラブル(頭痛、吐き気、不正出血など)や
血栓症の副作用などはありますが、
月経痛、PMSの症状がつらい方にはお勧めの治療です。
10代のころに月経痛が強い方は、
将来子宮内膜症を発症するリスクが高いとも言われています。
子宮内膜症は不妊症や卵巣癌の原因にもなりますので、
10代のころからピルで月経痛をコントロールしていくことをお勧めします。
ピルについては書きたいこともたくさんあるので、
また次回にしたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。