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ご無沙汰しております。ブログの更新があいてしまってすみません。
今回は前回の続きで「骨」のお話をしたいと思います。
強い骨を作るために一番大事な時期は?
個人的な考えかもしれませんが、その時期は10代だと思います。
なぜなら、骨密度は10代のころに上昇し、
20歳ごろにピークを迎え、
以後しばらく横ばいで経過します。
そして閉経すると急激に下がっていきます。
つまり、20歳で迎える骨密度のピークをいかに高くできるか、
一生の骨の健康は、これにかかっているといっても過言ではありません。
そのピークをいかに高くするかは、
10代のうちに骨を強くする生活習慣をどれだけ実践していたかにかかっています。
しかし、実際のところ骨の健康を意識している10代の女の子は
ほとんどいないのではないでしょうか?
私自身の中学~大学時代を思い返してみても、
「骨」について考えたことは一度もありませんでした。
ですので、保護者含め、周りの大人が
いかに子供の骨の健康に気をくばるかにかかっています。
重要なことは4点です。
前回のブログでもお話したこととかぶりますが、
①食事(カルシウム、ビタミンD、ビタミンKの多い食事)
②運動
③適度な紫外線
④無月経になっていないか
この4点が重要です。
①~③ですが、「牛乳などの乳製品を多く摂って、外でよく遊ぶ!」
実際、そんなに難しいことではなさそうです。
乳製品にアレルギーのあるお子さんは、
大豆や海藻類、緑黄色野菜などでカルシウムを摂取しましょう。
運動についてですが、骨を強くすると言われているスポーツは、
バスケットボール、バレーボール、テニス、バドミントン、、、などです。
紫外線も大事とはいえ、意外と屋内スポーツが多いですね。
バスケやバレーのように垂直方向にジャンプし着地する、という運動は
骨に負荷がかかって強くなるようです。
実際に診療をしていると閉経後でも高い骨密度の方がいらっしゃいます。
そのような方に若い頃にやっていたスポーツを聞くと
やはり上記のスポーツをやっている方が多いです。
決して、他のスポーツが悪いわけではありません。
「骨」という一点だけで考えた場合上記になるだけですので、
ご本人が「楽しい」と思えるスポーツをすることが大事だと思います。
ここまでは男の子にも共通するところですが、
女の子では④無月経になっていないか、ということに注意する必要があります。
無理なダイエットをして急激に体重を落としたりすると
月経が来なくなることがあります。
骨を強くするには女性ホルモン(エストロゲン)が必要です。
体重制限が厳しいスポーツでも注意が必要です。
保護者に限らず、部活の先生なども月経がきちんと来ているか、
ということを気遣ってあげてください。
月経が来ていなくても、本人からは言わないこともあります。
長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございました。