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吉丸女性ヘルスケアクリニック

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婦人科と”骨”

今回は”骨”のお話をしたいと思います。

「婦人科がどうして骨?」と思われるかもしれませんが、

女性ホルモンと骨の強さには、とても強い関連があります。

 

エストロゲンという卵巣から出る女性ホルモンには骨を強くする作用があります。

もし、急激なダイエットをして月経が来なくなってしまった、

そんな状況を放置していると卵巣から十分なエストロゲンが出なくなり

骨はどんどん弱くなっていきます。

 

また、閉経してエストロゲンが出なくなると、

骨密度は急激に下がっていきます。

 

骨密度の低下には自覚症状がありません。

骨折してから、初めて検査をして骨密度の低下に気付く、

そんなこともあります。

 

特に高齢になってからの大腿骨(太ももの骨)の骨折は

寝たきりの原因にもなります。

 

高齢になってからも健康的に、アクティブに過ごすためには

強い骨は不可欠です。

 

強い骨を作るにはどうしたらいいでしょうか?

以前ホルモン補充療法のところでもお話しましたが、

更年期の治療としてのホルモン補充療法は骨密度を上昇させる効果があります。

まずはホルモン補充療法はとてもお勧めです。

 

他に日常生活で気をつけるところは?

・食事

・運動

・適度な紫外線

上記になるかな、と思います。

 

食事に関しては、カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなどが

骨を強くすることに役立ちます。

「日本人の食事摂取基準2020」によると、

19歳以上の成人女性のカルシウム推奨量は1日あたり720~789mgとなっています。

牛乳100mlあたりに含まれるカルシウムの量は約110mgです。

コップ1杯150mlだとすると5杯飲まなければなりませんね。

乳製品の他にも、

大豆製品、小魚、海藻類、緑黄色野菜などもカルシウムが豊富ですので

積極的に摂取しましょう。

 

骨に対して良い運動は、何でもいいというわけではありません。

垂直方向に荷重が加わるような運動がいいようです。

具体的にはバスケットボール、バレーボールなどです。

他にもテニスやバドミントンもいいようです。

 

紫外線はどれだけ浴びればいい、という明確な基準はまだありません。

浴びすぎはアンチエイジングの観点からはよくないと言われています。

じゃあどれぐらい浴びればいいの?と思われるかもしれません。

今のところは、お天気のいい日に15分程度の散歩、ぐらいでいいかと思います。

今後、明確な指標が出てくるといいですね。

 

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。

次回は10代の女性と骨のお話をしたいと思います。